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おじいちゃんへ
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作詞 美紀っ子 |
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2001年8月21日
一つの命がなくなった
それは じいちゃんの命
じいちゃんが入院したのは
二週間くらい前
最初は すぐに退院できると
思っていた
お見舞いに行ったら
じいちゃんはいっぱい管みたいなの
通されていた
怖いと思ったのが先で
近寄ることもできなくて
泣いて 泣いて
その時 じいちゃんは
「なんで 泣くんか」って言った
じいちゃんの手あたたかった
おじいちゃんに鶴を織って
病室に飾った
それに気づいたじいちゃんは
嬉しがっていた
「仏壇の部屋をきれいにしないといけない」
お母さんがそう言って
あたしは掃除した
涙を流しながら
生きているのに 周りは
じいちゃんが死ぬと思っている
アタシは 最後まで
生きて じいちゃんの家に帰るって信じていた
お父さんと 妹と 三人で
テレビを見ていた
時計は夜の8:00になっていた
電話がなってお母さんの
震えていた声
今でも忘れない
お父さんが持った電話から
聞こえた声
「駄目だった・・・」
泣いて 泣いて
こんなに悲しいことがあるのかと
夢みたいだって思っていた
じいちゃんの命がなくなってから
命の尊さを感じるようになった
じいちゃんが いなくなってから
今年で三年になる
じいちゃんの膝の中で
よく ご飯食べた
このアタシも もう高校卒業
ここまで大きくなったよ
じいちゃんよりきっと
背も高いはず
見てくれているよね
見守ってくれとるよね
アタシは そう思っているよ
今でも 今でも
そう ずっと アタシは
じいちゃんのこと好きじゃけぇ
だから これからも
ずっと見守ってください・・・
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