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葬
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作詞 遊唯 |
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貴方は温もりを無くし横たわる
手を握り返事を待つけれどまるで氷のように堅く
私の名をなぞった唇は生きた色もなくもう二度と開くことはないでしょう
目の前に存在するのに貴方はもう此処にはいない
心地よい声も優しい眼差しも何も語ることはない
私と抜け殻だけを残して二度と会えないところまで…
暗闇の中どうやって歩けば良いのでしょう
手を引く貴方は神様に連れ去られてしまった
これ以上迷子になりたくないのよ
私にはもう目指すところはないのに
この先どこまで歩けば良いの?
最後の言葉は「悲しまないで……」
もしこれだけを守るなら私は私を終わりにします
抜け殻さえもなくなってしまったら記憶の中でしか生きられないから
貴方の居ないところなど私にとって無意味と同じ
どうか私も同じ場所まで連れ去ってくれれば良い
二度と会えないのならせめて同じところへと
幸せはもういらないのよ何も
上塗りは何時かはげて本当の姿を現すから
だからお願いこの鼓動を止めてください
私にはもう何もいらないのに
これ以上何を受ければ良いの?
閉じられた貴方の瞼
もう一度私を見て
決心が鈍らない様に
暗闇の中どうやって歩けば良いのでしょう
手を引く貴方は「さよなら」を告げて
私の進む道を指して
そして私の背中を押して
もうどこへも歩きたくないのに
「…生きて」の貴方の声が残る
残る
残る
残る
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