|
|
|
ハスキーボイス
|
作詞 はるた |
|
あなたのちょっとかすれた声
廊下から聞こえると本なんてそっちのけ
チラッと見れる私の席。
でもずっと見ていられないんだ。
照れるから。
友達と笑っていてもやっぱりかすれている君の声
その声が私のこと「スキ」って言ってくれる
そんな日なんて来るのかな?
「ねぇ」ドキッとした。
ハスキーなあなたの声。
「な、なに?」ちょっと戸惑った。
私、今髪型大丈夫?
とか、
変じゃないよね?とか思ってると
「これアイツに返しといて」
机の上に置かれた辞書。
男子を指差す長い指。大きい手。
「う、うん」
また戸惑った。
「ありがと。」
もう後ろ姿しか見えないけど、
私に話しかけてくれた。
嬉しくて、嬉しくて。ちょっと泣けてきた。
教室の隅っこの小さな恋。
|
|
|