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陽炎写真
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作詞 *shimo* |
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いつまでもガキだった
いつも遊ぶ時はどろんこで
ちょっと悪い事だってした
つまづいて転んで血が出ても
笑うときは同じタイミング
初めての一輪車は
どちらが遠くにいけるか競争で
協力して砂で作った山は
トンネルが通って日が暮れると
せぇの、で踏んで壊した
学校のグラウンドすら海の様に広く感じた
端から端を走るのにずいぶんと時間が掛かった
駄菓子屋は僕達の食料庫で
足し算をフルに使った
だけどそれはもう写真の中。
僕らはひとつひとつを数えて行く
セピア色に近づいては遠のいていく
すがるように部屋の片隅に残っている
何も変わらないはずが
気付くと違う意味を帯びていた
僕らはそれに従った
小さくうなづいて 時間は走り出す
そう、まるでかけっこだ
君も、僕も、大きくなっていった
君も、僕も、あの頃憧れた大人に近づく
君も、僕も、正義のヒーローにはなれなかったけど
この世界を構築することはできそうだ
陽炎写真は滲んで 僕達は せぇの、で大人になる。
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