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おじいちゃんとおばあちゃん
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作詞 あさひ |
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一週間前 ばあちゃんが倒れはった
俺が帰って来た時には
倒れた洗濯カゴと開けっ放しのドア
何かがあったことは一目瞭然やった。
帰って来た時
じいちゃんの服はばあちゃんの吐いた血が付いて
ぼろぼろやった。
じいちゃんは笑って「大丈夫やった」と言った
それから笑っておばさんに電話をかけた
「持病や」と「心配すんな」だけ言って電話を切った
俺はじいちゃんの隣に座って空を見た
じいちゃんは空を見てた。
倒れたばあちゃんを背中に背負って
「重かった」言うたけど
ほんまは心配で走った事 俺見れば分かるよ
「大げさや」言うてたけど
ホンマは一番心配してたって 知っとるよ
いつも少しずつ言葉が足りひんじいちゃんやけど
ばあちゃんを一番に愛してるって 知っとるよ
恋愛に不便だった
昔に生まれたからこそ
ふたりは愛しあってるんやね
あの時はばあちゃんの持ってた「持病」の
一番の危ない発作だったんやて
じいちゃん一度も言わへんかって
一人で毎日病院行って
ふたりだけでさよならしよった。
おばあちゃん。
いつもじいちゃんはばあちゃんを思っとるよ
あのな いつも空ばっか見てんねん
それはな きっと
光る星に ばあちゃんを探しとるんだよ。
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