|
|
|
優しい人に出会ってね。
|
作詞 ハル |
|
「ずっと好きでした、付き合ってください!」
ぶっちゃけめっちゃ嬉しかった。
素朴だけど素直で誰にも好かれる優しい子だってずっと前から知ってた。
よく廊下を通る君の少し長めの髪を見てたから。
俺さ、君が部活待っててくれるの本当嬉しかったわ。
帰り道楽しかった。
ほかのやつの目が気になって寒そうな手あっためてやれなかったけど。
今から思えばろくに話も聞いてあげなかったかもしんないけど。
「疲れた」とかばっかいってたね。
怒りもせず「お疲れさまっ」って笑ってくれるおまえに甘えてた。
おまえのほうが疲れた顔してたよな。
俺のせいだったんだよな。
「ごめん、別れよう」
止めなかったわけじゃなく止めれなかった。
止める資格もないと思ったし自信もなかったから。
「わかった」
1回も好きってゆってやれなかった。
部活終わっていつもの笑顔がなかった。
携帯見てもメールきてなかった。
ちょっと戻ると確かにあるのに。
「来週の大会がんばってね!応援してるょ☆ハルなら大丈夫だぁ〜〜〜(>▽<)☆」
俺、返信してないじゃん。
もう目も合わなかった。
別れたんだっけ。
続かないっていわれてたけどけっこう長かったから、なんかいまだに変な感じがする。
もう君は笑ってくれないんだね。
照れながら渡す手作りのお菓子とか心配そうに俺を見てる顔とか。ふりむくたび俺に当たりそうになってた長くのびた髪も。
もう本当見れないんだね。
おまえがいなくなった帰り道。
初めてこんなに愛しく思ったよ。
おまえの手冷たいまんまならいいな。
今度こそ俺があっためてやんのにな。
ずっと好きだった。
1回も言えなかったけど。
ほんとごめん。
もう1度始めからやり直したいってほんと思った。
でも君の幸せを心から願えるような男になるから。
優しい君が2度と傷つかないように。
優しい人に出会ってね。
|
|
|