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告白の必要
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作詞 ryo-2 |
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届かないことを知っているのに、想いを告げる
それは積もらないと知って、降る雪にどこか似ている
ないと思う、この気持ちを完全な響きにする言葉なんて
どんな言葉も、体から放れていった瞬間に、込めた想いを少しずつ落としていく
君の耳に届くその音は、きっと無表情で、きっとぶっきら棒だ
声を出すために使った、少しばかりの勇気なんて、すぐに後悔へと変わってしまう
届かないことは知っていた
だけど僕はこの想いを君に伝えたかった
どうしてかは未だに解らないけれど、そうする必要が僕にはあったのだと思う
持ちきれなかったのだろう、一人では、次から次に生まれてくる感情を
ひとつでも、この感情を共有できると思ったことは、ただの思い上がりだったのだろうか
季節は雪を好み、また恋人達も雪を待ち焦がれる
恋人達の間に舞う雪は、二人の永遠を祈り、深々と降り続ける
僕は知っていた
この雪は積もらないと
僕の肩に薄く積もった雪は、すぐに溶けて、僕のコートを軽く湿らせた
明日はきっと晴れるのだろう
ひとつひとつ、大切に言葉を選んで、紡ぎ合わせていく
君に伝わらなければ、意味はないのだけれど
届かないことを知っているのに、想いを告げる
それは積もらないと知って、降る雪にどこか似ている
ただ、僕には必要なことだった、君への、その告白が
そして今僕は思う
積もらなくてもいい、ただ降る雪があってもいいと
その後に、晴れの日が来るならば
僕はきっと、また歩き始められるはずだから
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