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犬(畜類として)
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作詞 彷徨 |
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暖房のついた部屋で眠っていた
暖かい毛布の上で
六畳の部屋は物がごった返し
匂いといえば 自分の体臭
ドア越しに階段を下りる音がする
起きてきた 嬉しいかも
飛び起きてドアに体当たり
其れでも開かないから 引っ掻く
足音が近づいてドアが開いた
入ってきた当人は目が腫れてる
勢い良く近づいたら 蹴り飛ばされた
どうしてって言ったら うるせぇって言われた
其の儘、ワイパーの柄で殴られた
寝起きで機嫌が悪かったらしい
痛かったから 素直に泣いた
あの人はドアを見て 傷付いた めんどくせぇ だって
怖かったから 部屋の端で丸まった
涙が出てきた もう六時間も待ってたのに
なんでだろう なんで怒られたんだろう
自分的には 嬉しかったのに
部屋には三人の同居人がいる
気が強いチビの兄貴と
牛柄のパジャマを脱がない弟と
いつまで経っても髪を切らない弟
自分はチョコレート色の髪を
いつも綺麗にしているし
甘えん坊だけど とてもいいこ
仕事中静かに待ってる事も出来る
兄貴は抱きかかえられキス
弟は頭を撫でられ
末っ子は蜜柑を貰っていた
自分は 殴られて蹴られただけ
だけど自分は知ってる
あの人は優しくて
自分とよく遊んでくれるいい人
一緒に寝てくれる時だってある
大好きだから すぐに会いたかった
嬉しかったから ドアを開けたかった
なんでだろう なんで怒られたんだろう
自分的には 良く解らない
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