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紅の唄
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作詞 種撒く天使 |
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そこに紅い猫が一匹
ダンボールハウスに住んでます
そこを白い猫が通って
かたくなに入居を乞いました
「どうかお願いこの身を 外界から遠ざけて下さい」
そこで紅い猫は考え
手招きしながら答えました
「どうぞお入りなさいよ」
と孤独は面白いもんじゃないから
なんか暖かくて良い匂いで
心地よくなってくるなぁ
寒がりの彼女に擦り寄って
二人暖めあって
寒いダンボールの下でも
二人なら悪くない
「この生活が永遠に続きますように・・・」
そこに住んでる猫の
家を壊しに人間が来ました
そこを死守しなければ、と
かたくなに侵入を拒みました
「なんで人間が僕らの 居場所を壊してくの?」
そこで猫は噛み付いてでも
人間を追い返そうとします
「死んだってココは守りきるぞ」
孤独はもう嫌だ
なんでこの身の生死さえも
人間に委ねるの?
寒がりの彼女は凍えて
この世を去ってしまいます
人間により 壊された
家と彼女はもう・・・
「この恨みを永遠に忘れぬ様に・・・」
紅い体をした猫は
その恨みを晴らす事も無く
たった一人橋の上で
息を引き取りました
その猫の紅い体を
雪が白く染めます
「彼と彼女が天で 愛し合う様に・・・」
uh...
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