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”ペア・リング”
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作詞 古賀 隆宏 |
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駅前の大きな木の下 まだペンキの匂いが残るベンチで
行き交う人々を見送りながら君を待つ
一ヶ月前から約束していた君とのデート
時間までまだあと二十分
この待つ時間が好きで 君が小走りで駆け寄ってくる瞬間が好きで
いつもより少し早めに家を出た
真新しいブーツを履きこんで・・・
大きな文字盤の時計 三分おきに覗き込む
君の笑顔が見たいから朝からなんだか落ち着かない
君が来たら最初に言おう 大好きだ・・・
僕の右手はコートのポケット 君のために用意したプレゼント
二人だけのネーム入りのペア・リング
ずっと内緒で貯めて買った贈り物
今まで嘘ついててごめんね・・・
優しくて強気な君が好きで 君の無邪気に喜ぶ顔がもっと見たくてずっと頑張って働いた
君は喜んでくれるかな?
大きな文字盤の時計 六時を過ぎてもなお刻み続ける
周りはだんだん明るくなり星たちが目を覚ます
イルミネーションが遅れて息を切らしてる君を照らしだす
吐く息が白くなってる とてもキレイに見えた・・・
君は‘ごめん’と言いながらマフラーを取る
顔はとても火照ってるけど表面はとても冷たかった
僕はポケットで温めていた両手で君の顔を暖めた
君は笑い僕も笑った
今夜はクリスマスイブ お互いプレゼントを贈った
君からは手編みのマフラーと最高の笑顔のプレゼント
今まで貰ったモノの中で何よりも一番嬉しかったよ
大きな文字盤の時計 物言わぬ顔で刻み続ける
君と出会えたことは一生で一番の奇跡だよ
君が来たから何度も言おう 大好きだ・・・
大きな文字盤の時計 十二時の鐘が鳴る
今年は君と過ごせたから今までで最高のクリスマス
僕達はゆっくりと口づけを交わす
二人だけのペア・リングをつけて・・・
マフラーを二人で一緒にかけて・・・
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