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さよなら ゲージ
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作詞 Soi |
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空の鳥籠 残されていた羽も
何処かへ飛んでいった 泣き声だけを残し
椅子の上には いつか送った手紙
消印のインクだけが 白く滲んでいた…
君の声が かき消える前に
伝えたいことが あったんだ
鳥籠の中で 暮らしていたのは誰?
それさえも 思い出せずに 鍵をかけた
羽音の匂いがしない ガラスの奥で
読み返しもしない手紙を 握り潰した…
君の声が 聞きたかった
伝えられないことを 分かっていても
指先に残った 鳥の爪跡は
まだ 痛んでいますか…?
肩に乗せていた 色も分からない
鳥は 今も元気でいますか…?
服の詰まったトランク もう探せない
期限切れのパスポート 捨てられず…
今は君も 笑っていますか?
鳥は まだ鳴いていますか?
僕は君に 出逢いはしないでしょう
鍵をかけたのは 最後の「さようなら」
ベランダの鳥籠 逆さまに繋いだ
風は又 窓を慣らし 斜陽が傾いて
翳した僕の 精一杯 伸ばした右腕
外を見つめたのは 最後の「さようなら」
手紙も送りません ビデオも撮りません
だけれど 君には届いた筈でしょう
泣けずに 笑った 僕の 「さようなら」
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