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陰 渡 り
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作詞 WHITE |
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蝋燭がまた一つ増えてゆけど
その度想ゆるものは君だけ
窓の鍵は閉めておこう
月の光の調べ 淋しくさせん波の音
戻る場所も失く 向かう場所も無く
歩き続けて何処まで行くの
闇夜に響く 虫の声
そこにありける 陰ひとつ
影踏みして遊ぼ 必死で追いかけ
君は影に消えゆく儚き煙
たとえこの瞳が駄目になろうとも
それでも君を見つめてはやまない
聴こえずして聴く懐かしの唄
絶えず零れゆく泪は 紡いだ言葉と共に海に流れてく
そして二度と戻りはしないだろうと
耳に残るのはただ慈しみの音色
眼前に見ゆる仄かなる光は
金色に輝く蛍のもので
白い 白い花
真白に在る我が心
時の過ぎ行く先に君がいるならば
何の迷いもなくそこへ行ける
激しく吹きたる向かい風
誰にも邪魔はさせない
戻る場所は失く 向かう場所はいずこ
歩き続けて何処まで行こう
頭で鳴り響いている君の唄
絶えず想ゆる 君の唄
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