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1つの勇気
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作詞 疾風 |
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携帯電話に打ち込んでいくナンバー
もう何十回と押してるその数字
全て完璧に覚えてるよ
だけど11コ目がどうしても押せない
何でだろう
あとひとつ押せばあの人へ繋がるのに
世界で一番聞きたい声が聴けるのに
あと1つの勇気が出てこない
ずっと会いたいって思ってるのに
ずっと想っているはずなのに
何故か体が拒否ってる
指が動かなくなって
頭のどっかで押しちゃだめだ、って言い聞かされてる
それはきっと
あの人のことが好きすぎるから
だからもうこれ以上好きになっちゃダメ
そう思ってる自分がいるんだ
もう辛い思いはしたくないから
でも・・・やっぱり
あの人の事が好きです
そんな時に鳴る着信音
すぐに分かった
画面に映る11ケタの数字は
一番聴きたい声の主からのコール
1秒だけ揺らいで
震える指で押した
あの人へ繋がる通話ボタン
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