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妹は女王
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作詞 白華 |
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可愛いあの子が憎いわ
素直で優しくて控えめで
随分オンナの業を身につけてるのね
それが 天然だから 余計ムカつくのよ
私はブスじゃないわ
キラキラ 光にかこまれて
皆が私に憧れてるの
あの子だってその1人
みすぼらしくて汚いドレス
肌だってボロボロで
でもそれが あの子の健気さを引き立てる
あの子はわかってやってるの?
そうじゃないって わかってる
私はどんなに努力したって
あの子に敵わないのね
愛する貴方は あの子を選んだ
私は女王になりたかったんじゃないの
ただ 貴方に恋してただけ
みんなに誤解されてたって
この真実は変わらない
貴方を捕らえてしまいたくて
私は足をも切り落としたわ
滴る朱を覗きながら
貴方のコトだけ考えてた
私の愛は すでに狂気
でもね わかってたの
あの時 貴方とあの子は出会った後で
私がどんなに気を引こうとも
貴方の心は震えない
私は貴方に嫌われる?
そうね 今まであの子にしてきたコト
ほんとにひどかったものね
貴方への愛なんて言い訳にすぎない
だけど どうして言わないの?
あの子は笑顔で私を見てる
「お姉さま いままでありがとう」
そうね あの子は絵に描いた純粋そのもの
告げ口なんてしないわね
あの子が途方も無く 憎たらしい
なんで そんなにいい子なの?
優しさは冷酷さでもあるのね
あの子の優しさは
私にとっての脅威
あぁ あの子は私に憧れてたのよ
でもね それ以上に私があの子に惹かれていたの
憎悪と等しいまなざしで
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