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自動遠隔操作機
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作詞 未野 |
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T黒みがかったスクリーン越しに 茶色い目の貴方を見た
口からこぼれる電子音 人工的に作り上げた声
温度を持たないこの体を やはり貴女は一度も抱きしめてはくれなくて
白すぎる手 ビー玉のような関節 爪のない指先
見せ掛けでしかない髪 ボタンの様にはめ込まれた瞳
もしも 貴女がどうしても寂しい時は 何時でも傍に居るから
それでも満たされない想いなら 僕に当てつけて
U心などないはずなのに 貴女が泣いているときに
僕が覚える焦燥感 食いしばる歯さえもなく心が痛い
作り物の瞳から 水が溢れた時には流石に 焦りを感じた
首筋のコードは燃料補給口 瞳の前に付けられた黒いスクリーン
形だけでも着脱出来る服 上下に動くだけの歯のない口
例えば 貴女が泣きたいときは 布を差し出すぐらいはできるから
それでも関節を動かす軋む音は 僕が作り物だと感じさせる強かな物
【電源を切っ・・・・テ_】
自動遠隔操作機による 初期化を開始します
自分の意思とはそぐわない プログラム通りのメッセージ
電源を切ってくれなくては 又貴方の傍に居る辛さを
僕は繰り返すのに
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