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空蝉
作詞 未来肯定
香れどこの手届かず 思ひ出残り香は鮮やかに
温もりすがりつき身を沈め 夢で再び抱かれんと



闇に紛れて 闇い昏い部屋の中
虚ろな愛を囁き 確かな熱を求むる
月明かりすら おぼろなこの部屋で
聴こゆるあなたの吐息 他に何も聴きたくない



あなたはそう幻 抱き合えども消えてゆく
一度目を閉じれば 逃げてしまうやもと
不安で崩れそうな夜の刻に 空蝉が鳴き叫ぶ



忘れど忘れられじ 思ひ出温もりはまだここに
乱れた褥 それはまるで 我があがく想いのやうに



幾度も繰りかえさるる 夜毎の至福されど哀しく
あなたを感じていたくて 目を背け続けて
愚かで滑稽な喜劇に 空蝉が鳴き叫ぶ



抱かれど熱さに涙 思ひ出悦びは夢のやう
去りゆく背中に寝たフリを 例えつらさに泣けども
香れどこの手届かず 思ひ出残り香は鮮やかに
乱れた褥 それはまるで 我があがく想いのやうに


涙隠して笑い 独りで眠り迎ふる
繰りかえさるる闇夜の悲劇 空蝉が鳴き叫ぶ

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 空蝉
公開日 2004/10/03
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カテゴリ
コメント 目指すは明治大正の悲恋物。逢えるのならどんなに辛くとも我慢するのです。引き留めそうになる言葉と腕を、必死に押し止めるのです。貴方と逢うためならば。
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