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止まらない電車  疑問と思い出
作詞 輪音
無人の駅 探しても見つからないタイムテーブル
のろのろやって来た、たった2両しかない電車に飛び乗って
『閉まるドア』『走り出す電車』『見えなくなる駅』
流れ作業は明に無機質に続けられる
そういえばさっき私がいた駅はなんて名前だったのだろう?

窓の外に広がる風景 眩しくてよく見えないけれど
今、通り過ぎた踏切、そこに居た懐かしいあの人
『久しぶり』『ありがとう』『さよなら』
電車は遅いくせに踏切はあっという間に遠ざかる
俯いていたあなたはどんな表情をしてたの

日が沈み掛けて 世界はオレンジ色
少し翳った社内は薄暗くてよく見えないよ
『盲目の旅』『知りたい』『此処は何処なの』
外は夕暮れのはずなのに何故か明るすぎて
広がっているハズの風景はオレンジ色に塗りつぶされて見えなくなった

もう何時間経ったかわからない
世界はオレンジ色のまま変わらない

する事が無くて 暇をもてあましてる
当たり前に終点があるんだって信じてる
『当然の摂理』『始めがあれば終わりがある』『絶対』
呟く声とは裏腹の不安な心が見え隠れ
強くはない、弱くもない、じゃあ一体なんなの

ずっと前に通り過ぎた踏切の音が耳に張り付いてる
まだ過去に縋り付いてる

日は沈みきって車内は不気味な闇色
また一瞬のうちに踏み切りが通り過ぎた
『怖いかも』『でもそれは自然な事』『本当に?』
ドップラー効果に歪む音域に顔をしかめ見つめた窓の外
今まで夕日に隠れて見えなかった無数の陰達

電車に乗せて、と手を伸ばし
しかしそれは叶わない
時の止まったモノにこの電車は相応しくない
乗るための駅は遠く遠く
故に辿り着けない
線路沿いを彷徨い歩き やがて無へと帰す


『この夜が終わったらまた日は昇るの?』
『一体いつ次の駅に辿り着くの?』
『ずっと一人なの?』
『この道は何処まで続いてるの?』



全ての疑問は進む事でしか解けない・・

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歌詞タイトル 止まらない電車  疑問と思い出
公開日 2004/09/20
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コメント 無駄に長いかも・・><読んでもらえれば嬉しいですっっ
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