|
 |
|
水槽
|
| 作詞 ふゆ |
|
空を見つめて ぽつり声混じる
薄暗い 空の中で
輝く月は 朧雲混じる
水底に 目を落とす
さまよう涙は 虚しく消える
あの声を 思い出して
閉じられない目を まるで閉じるように
日の明かりを待つ
ふわふわゆらり 囚われた日々
逆らわず揺れる 揺りかごのよう
ふわふわゆらり 変わらない日々
聞こえてくる音 泡のよう
寂しい部屋を ただ見渡した
風もない 声１つもない
静かな部屋に ただ響くのは
小さな小さな水の音だけ
過ぎない刻を 漂いながら待つ
薄暗い 水の中で
輝く月は かすんで消えゆく
水底の 私のよう
ふわふわゆらり 囚われた私
逆らわず揺れる 揺りかごのよう
ふわふわゆらり 変わらない私
聞こえてくる音 波のよう
何故か切ない 薄暗い部屋
揺らめいて 目眩する空気
水槽の中 ただ泳ぐのは
小さな小さな金魚だけ
笑い声も
あの泣き顔も
全部うつした このガラスから
見えるものは もう何も無い
寂しい部屋を ただ見渡した
風もない 声１つもない
静かな部屋に ただ響くのは
小さな小さな水の音だけ
寂しい水槽 ただただ泳ぐ
思い出が 微かに消える
静かな水槽 ただただ泳ぐ
残された私も泡になる
ふわふわゆらり...
ゆらゆらふわり...
|
|
|
