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結んで
作詞 tank
苦々しい 果実の汁
吸い続けるのは
許したいから
愛してるから

痺れるような 辛酸の雫
呑みこむ理由は
守りたいから
傍に居れるなら

大皿に盛られた自由
覗きこんで 箸を伸ばすと
するりとかわす やわらかい体

いつか 一緒に捕まえたいね

消えては浮かぶ
限りのない まぼろしを
かすかな現実に見てたよ
乱れた呼吸振りまいて
それは雲になったよ
閉じては開く
終わりのない くりかえし
それも終わってゆくから
わずかに残る時の音を
赤い木の実にしてあげる


痛々しい 廃墟の跡
立ち続けるのは
覚えているから
愛していたから

弾けるような 天使の雫
逆らわないのは
不甲斐ないから
こぼれてしまったなら

イヤホンに繋がれた未来
目を伏せて 歩き始めれば
くるりとめぐる ひらりとまわる

いつか ここに戻ってくるのかな

浮かんでは移る
果てのない 正解の
導き方を探しまわるよ
乱れた気流 渦を巻いて
そして雨になったよ
点いては消える
街の灯り 世界は回るって
こういうことを言うのかな
たしかに揺れる宵の月
朱と群青の狭間で

結んではひらく
手の平の 無言の会話
なんて言っていたんだろう
網膜にまだ記憶はあって
今も解こうとしてる
咲いては蕾み
洗っては汚し 出来上がっていく
あんなに大切だったことも
しずかに運ばれる舟みたいに
音のない波を立てた

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公開日 2011/04/02
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